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美術作家

竹中美幸(29回生)

公募展入賞 都庁に展示

竹中美幸(29回生)

 若手作家約千人が応募した東京都の公募展「トーキョーワンダーウォール」で入賞。2日から24日まで、都庁の空中歩廊壁面に近作10点を展示する。

 受賞作のテーマは「たね」。小さいながらも塊が持つ凝縮感、変化の胎動を表した。「曖昧でどっちつかずの状態、境界に興味をそそられる」。柔らかなイメージの中に芯の強さを秘める。
 大垣市に生まれ、加納高美術科で油彩を専攻。大学も油画科に進んだが、3年のときに紙の素材に関心を抱いた。水彩やパステルなどのほか、蜜ろうを溶かしたり紙を焦がしたりと、さまざまな素材や技法を用いる。
 平行して手掛けるのが、樹脂を垂らしたアクリル板を重ねた箱型の作品群。いずれも絵の具のにじみや、樹脂がつくり出す光と影など、偶然を大切にする。「日常の中にある触ることはできないが存在するもの、感じるものを表現したい」
 大学院を卒業後、2年ほど制作から離れたことを悔やんでおり、「続けていくことが大事」と力を込める。
 東京都調布市在住の35歳。
(岐阜新聞 2011年3月2日掲載)