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日本画家

宮野孝司(29回生)

身近な植物、丹念に描く

宮野孝司(29回生)

今春に名古屋市中区の松坂屋美術画廊で、身近な植物を中心にした個展を開いた。「取材に時間をかければかけるほど、モチーフの情報量は増えて絵の表現も広がる」と話す。不破郡垂井町出身。加納高校美術科で初めて日本画の絵の具に触れて、愛知県立芸術大学に進む。2000年に同大の卒業制作が大学資料館買い上げとなり、同年に院展で初入選を果たす。現在は日本美術院院友。スイスの山奥や中国、エジプトまで出向き取材をしたこともあるが、今回の個展では自宅がある愛知県長久手市の四季折々の植物を中心に取材。「それぞれの植物の季節を逃さないように」と描き続けたという。

 自宅で育てているというイチゴを描いた作品は、食べごろに色づく前の薄緑色のイチゴや枯れた葉も描かれている。「育てていないと分からない表情がある。花も満開の状況がきれいかというとそうではなく、枯れていたりつぼみだったりするところも美しい」と話す。趣味はマラソンで、足腰が強くなり長時間立ったままで行うことがあるデッサンにも役立っている。38歳。

(岐阜新聞 2014年4月16日掲載)