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豊田市美術館学芸員

北川智昭(14回生)

「死」テーマに展示企画 相対する「生」認識

北川智昭(14回生)

「現代アートは同時代の芸術。過去の名画のように評価が定まっていないので、それだけ楽しんでもらえると思う」と語る北川智昭さん=愛知県豊田市小坂本町、豊田市美術館

 「自分の意志と関係なく、死は突然やってくる。だからこそ、人は豊かに生きようとするし、芸術は今という瞬間を生きる大切さを教えてくれる」と熱く語る。
 昨秋、急性疾患で生死をさまよった。「芸術の裏側には死というものがある」と、実体験を通じて芸術の素晴らしさを再認識した。現在、「死」をテーマにした企画展の構想を練る。
 岐阜市生まれ。加納高校美術科を経て、東京芸術大で油画を学んだ。富士ゼロックスでデザイン関連の仕事に携わったが、「もっと美術にかかわる仕事をやりたい」と約10年間勤務した同社を退職。1994(平成6)年、高校時代の恩師が設立にかかわっていた豊田市美術館の学芸員となった。
 現代アートを柱とする同美術館。「常に空気を入れ替えていく」として昨秋から愛知県立芸術大学と連携、学生の研修生受け入れやコンサート開催など、美術館の魅力アップに挑戦している。「新しい情報をもたらすのは人。人の交流が大事」と話す。
 愛知県日進市在住。49歳。

                       (岐阜新聞 2010年7月28日掲載)